2012年10月17日水曜日

まどマギ

実際に見たのは先週の土曜日(初日の初回@仙台)なので,ここに感想を書くのは遅くなってしまいましたが,後編も見てきました.ちなみに,フィルムもゲットしたよ!まどかさんの憂いを帯びた表情で,当たりとまではいえないけれど,まぁ,満足のいく引きだったのではないかと思います.

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(※ネタバレもクソもないと思うけれど映画の内容に言及はします)

閑話休題.

さて,本編の感想ですが,まぁ,これに関しては,新規カット,セリフの変更を除けば,基本的に TV 放映版を踏襲しているので何も言うことはありません.文句なく面白かったです.もちろん,全カットに渡ってブラッシュアップされた映像は美麗で,特に,大画面のイヌカレー空間は大迫力でした.

しかし,前編に比べると,後編は若干,TV シリーズを連結しただけな感じがあり間延びした部分が見受けられたように思います(前編は,元々,テレビサイズで 8 話分を 2 時間強に押し込める演出のおかげで,逆にスリリングさが増していたのであって,それを演出として比べるのはちょっと違う気がしますが……).また,前編は「まどかが何を見たのか?」という視点を,すごく重視しているような演出が随所で見受けられ(その分,TV シリーズでは,さやかちゃん視点で強く描かれていた,さやかちゃんが落ちていく描写が,若干,淡白になっていたように思います),後半は,終わる世界(見滝原)と,それに相対するまどかとほむらが(それぞれ)見ている世界に話が収束していく部分が強調されていたように思います(そのせいで,若干,9 話相当の杏子ちゃんとオクタヴィアちゃんのいちゃラヴが浮いていた気もしないではありません.ただ,新規カット大量投入な杏子ちゃん×オクタヴィアちゃんのラヴシーンの杏子ちゃんが美しすぎてマジ聖女でした.実際,演出上,9 話相当の終了後に「コネクト」が入って,映画をぶった切る演出は賛否あると思いますが,個人的にはあれ以上の妙案は思いつかないので,良かったと思います).

全編を見終わって,改めて思ったのは,一回,TV 放映版の記憶をなくして,映画として,この前後編を見てみたい,ということでした.当然,毎週の TV 放映を意図して,エピソードを 20 分強のテレビサイズに分割する演出と,映画として流れを意識させる演出とは,まるっきり別なものになるだけではなく,(初見の)視聴者には大きく異なった印象を与えることが予想されるので,映画で「まどマギ」を初体験するという,感覚を味わってみたかったな,と思ってしまうのでした.

取り敢えず,新作がとっても楽しみです.