2012年6月30日土曜日

名古屋

ちょっと化石に関する高座があるので,漫談をしに名古屋まで来ているなうなのです.

実は,名古屋に来たのは今回がはじめてです.私は,生粋の東北日本弧の民なので(※注),フォッサマグナの西側に足を踏み入れること自体がかなり稀なのですが,記憶を辿ると(正確には,中学〜高校時代の友人に突っ込まれて思い出したのですが),中学 2 年のころ,木曽に宿泊研修に行ったときに名古屋を経由した記憶があります.しかし,それを除いて,少なくとも駅の改札を出たのは,完全に初体験です.

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(注)実は,家系を辿ると,先祖は明治期に名古屋から北海道に移動してきた元武家なので,縁がないわけではないのです.
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……というわけで,昼過ぎに仙台を出て,はやてとのぞみを乗り継いで名古屋にやってきました.

まず,普通に驚いたのが,町の様子がいままでみてきた町とまるっきり違う空気だったことです.中京地域自体に来たのがはじめてなので,特に店構えのノリの違いに若干面食らいました.そんなわけで,ちょっと雰囲気を楽しみたくなったので,ホテルまでちょっと距離があったのですが(普通は地下鉄に乗る距離),ぶらぶらと散歩したりしてみました.

ホテルにチェックインしたあとは,先に名古屋を訪れていた相方のお勧めだった,矢場とんという店で味噌かつを食べにいくついでに,大須の下町を散歩しました(もっと余裕があったら大須演芸場に行って見たかったのですが,日曜日には北海道に飛ぶ予定があるので断念しました.無念).ちなみに,味噌かつを食べるのもはじめてだったのですが,想像していたよりも甘い味噌という感じではなく,出汁のうま味が効いた味噌だれが絶妙で,意外と美味しかったです(名古屋の方には申し訳ないですが,味噌かつは悪評のほうがよく聞くので……).

その後は,ホテルに戻って,スライドの最終チェックをしたり,仮眠をしたりしていまに至ります.明日は,朝にモーニングに挑戦したり,昼に登山(喫茶マウンテン)したりしてみたいと思います.発表は,適当にこなしますw

2012年6月26日火曜日

わすれてた

さっきの記事を上げた後に,「咲 -Saki-」の 9 巻の購入記録を書いていなかったのを思い出したので,それだけ書いておきます.

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「咲 -Saki-」 9 巻

愛宕洋榎ちゃんが俺の嫁になりました!

かったよ

「咲 -Saki-」10 巻

表紙は絹ちゃん,表紙折り返しは洋榎ちゃん,裏表紙が漫ちゃんと由子ちゃんで,我らの末原先輩は裏表紙折り返しです.

中身は副将戦の前半戦東一局途中〜大将戦の後半戦東一局二本場終局までです.話数でいうと 95 局までです.つまり,咲ちゃん覚醒(雑誌最新話)の 3 話前までw アニメ(というか阿知賀編の進行速度)に合わせて単行本化のペースを上げたのでしょうか?

副将戦は,雑誌で追いかけていない頃だったのではじめて読みましたが,のどっちの打ち筋が相変わらず美しすぎです.世間的に,のどっちは「無能力の代表」的な感じに扱われることが多いのですが,ミスなしで,あのデジタル打ちを貫徹する姿は,最早オカルトや能力の類いだと思うのですw 特に,役満親被りを食らっても微動だにしないところとか,普通の人間の神経とは思えません.

あと,副将戦を読んでいて純粋に疑問を感じたのですが,ハッちゃんは,これまでの地区大会から全国初戦までの,のどっちみたいな空気(という名のオカルトw)を読めない娘が(ほぼ)いないと思われる戦いで,どうやって鬼門を開いていたのでしょうか?(あの世界の標準は常識外の打ち方をする選手がいることは,よほどの弱小校でもない限り常識っぽいし……).あと,絹ちゃん可愛い.

「咲」の王道通り,宮守と姫松の回想が多めなのと,先鋒戦で,県予選の頃から「牌に愛された子」との前振りのあった姫様が暴れなかったあたりから,二回戦は,清澄,永水の勝ち抜けでほぼ確定なんだろうけれど,姫松も宮守もキャラ的に敗退させるのが惜しいなぁ,という感じです(阿知賀編のアニメを見ていると,二回戦翌日にあたる阿知賀の準決勝の日に清澄の 1 年生s が東京で暢気に遊んでいる姿が描かれているので,まぁ,清澄の二回戦突破はネタバレされているようなもの.そうでなくても,二回戦敗退ってことはないだろうけれどw).

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「咲 -Saki- 阿知賀編 episode of side-A」 2 巻

ちまたで,「怜 -Toki- 千里山編 episode of side-S」とか「照 -Teru- 千里山編」とか散々にいわれているアレな作品ですが(個人的には「照 -Teru- 千里山編 episode of side-A」[side-A は A-block という意味なので変わらないってのと若干の阿知賀成分] が妥当かとw),1 巻を誤って買ってしまったので,惰性で購入しました.原作 6 局,アニメ 7 話相当のモモ登場シーンまで収録です.

この作品は,企画自体がアニメ放映(しかも,遅々として進まない本編の埋め合わせ的な 2 期)ありきな上に,「本編の決勝であんまりにも唐突に高校が出てくるより,ある程度の背景描写があったら面白いんじゃね?」という意図だけが先行した結果,なんだかよくわからない代物になっているという印象です.例えば,「主人公達が破竹の快進撃で勝ち進んできた地区大会のあと,本戦二回戦では,全国の壁に阻まれ当初の勢いが続かず,千里山に歯が立たずギリギリで辛勝→(本編と共通の)ラスボス白糸台に千里山,新宮寺と共闘して挑む!(アニメではいまのところ共闘してねーけどw)」というのは王道として普通だと思うのですが,アニメ放映開始という時間的な制約のためか,その王道の描写(特に阿知賀の闘牌)がことごとくカットされてしまっており,まったく,説得力がありません.加えて,キャラの能力設定が「ドラ爆に頼って手役作りが下手」という魅力のなさが,阿知賀編(強いては阿知賀女子高校)のどっちらけに拍車をかけます…….

まぁ,この辺の不満は,アニメ全編終了後に語る予定(は未定)なので,いまはこの辺でやめておきます.

この巻では,阿知賀編(の阿知賀勢)でもっともワクワクする闘牌である二回戦の次鋒戦と大将戦が含まれているので,個人的には満足です(もちろん,全編でいちばんワクワクするのは,いまのところ準決勝先鋒戦の怜の闘牌ですが).お姉ちゃんの「玄ちゃんの雪辱を晴らす!」という熱い決意と,「あったかい牌が集まる」という特質を上手く利用した打ち回しは圧巻です(しかも,これだけ広い範囲で牌を集めるとか,船 Q のいう通り,はっきりわかっていても対応しきれんw 能力的にはクロチャーより遥かに上だし,何故,エースに据えなかったか理解できない).

そして,大将戦のしずの後半戦オーラスにおける,二回の張り替えを経てのピッタリの逆転は,マジで燃えます.(そもそも,自分で招いたピンチなわけだけどw)大将戦で,まくれなければおしまいという約 12000 点ビハインドの場面で,冷静さを保ったまま(手替わり案としてはオーソドックスとはいえ)二回も冷静に最適手に張り替える精神力は普通に主人公していたと思います(まぁ,たった数巡であんな綺麗に張り替わるのは漫画ゆえですがw でも,この捲りの打ち筋は,本編 1 巻の Reversal Queen さん並みではないかと).少なくとも,アニメ中盤でも見せ場のひとつだったこの闘牌を無視して,「猿は主人公っぽくない」というのはちょっと可哀想かな,と思わないではないです.少なくとも,テキトーな解説に定評のある(w)三尋木プロの「(新進校の)阿知賀で一番上手いね」発言と,泉ちゃん(同学年)の上から目線な「フーロセンスが光る」発言程度しか強さの担保がなくて,ろくに闘牌も描かれないデジタルの速攻(今風の麻雀では最善な戦法なわけですが,この漫画の世界ではねw)な憧よりは,よっぽど魅力的な打ち手だと思うわけです(しかも,憧は,俺の嫁ことセーラちゃんに稼ぎ負けてるし).まぁ,このしずの大将戦は,アニメでも演出があっさり過ぎて,調子に乗ったしずがダマッパネに振り込んだ印象しか残らなかったのは事実ですが…….

まぁ,これだけしずの肩を持っておきながら,僕個人としては「阿知賀はベストエイトどまり」という展開が希望なんですがねw 本編に戻った後に,決勝で,小林立監修の熱い闘牌を阿知賀が戦う未来があんまりにも見えないので…….準決勝でつかんだ「何か」を決勝前の和に伝えるって役目のほうが下手に本編で戦うより印象に残ると思うわけですよ(そもそも,オーダー的には,誰も和と遊べないわけだしw).

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「咲日和」 1 巻

一緒に売られていたのでなんとなく購入しました.普通に面白かったですよ.

2012年6月17日日曜日

ニッケルオデオン・ネーム帖

お久し振りの更新であります.

……書いておきたいことはたくさんあるんですが(自分の備忘として),とても web 上に文章を書散らして遊んでいるほどの余裕が(当然,今後もしばらく)ないもので,ローカルにメモを残したり,ついったに放言したりするにとどまっています.もう,ついっただけやっていればいいんじゃないか,と思わないでもないのですが,ある程度,まとまった文量の文章を載っけられるスペース,後でチェックするためにある程度まとまった備忘としてのこの日記,過去の思考の遍歴を記録するという意味合いの強い blog のふたつだけはなんとか残しておこうかと思っているわけです(いま,確認したら blog の最新記事が仙台移住に思うアレコレだった.2 年以上放置w).しごく,個人的な理由ですが.

……で,結局,今回も書くのは漫画の新刊(?)のことです.はい.

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以前,道満先生の「ニッケルオデオン・赤」が発売されたときに行われた全員プレゼント(ただし,金は取られるw \1000- は僕のように執拗な著者別コレクターには安い金額だけど)の女子高生のパンツとほぼ同価値な「ナイショのネーム帖」が,つい先日,届きました.一瞬だけ,「\1000- も取っておきながら,低品質紙,低解像度印刷,コンビニコミックス並みの製版」という事実に,某編集部に対する怒りを滾らせましたが,まぁ,ネームだし,少なくとも修正痕(消しゴムで消した後など)は判別できるレベルだったので,抜きかけた刀を鞘に納めました.

パラパラとめくった限りでは,このネームがどの段階のネームなのかは判然としませんが,「文章や思考レベルのプロットからの書起し第一稿」だとすると,(単行本収録の最終稿と比べて)プロット,セリフ,コマ割りが完成され過ぎていて凄すぎるし,「編集との打ち合わせ後の本稿下書き前の最終稿(かそれに近いもの)」だとすると,まぁ,妥当な書き込まれ具合だと思います(この辺り,道満先生本人がなにかおっしゃっていたかもしれないので,後でついったのログを辿ってみようかと思います).まだ,精査はしていないので(その上,IKKI については雑誌を購入していないのでネーム,雑誌掲載分,単行本修正の比較ができない!無念!),断言はできないものの,上記の中間くらいの段階のネームではないかと推察されます(少なくとも第一稿ではなく,キャラデザが不確定っぽいあたりから最終版でもなさそう.まぁ,話によりそうですが).

現状は,コマ対コマの一対一対比で,ネームから本稿(単行本収録版.こんな企画があるとわかっていたら,この対比のためだけに IKKI も買っておいたのに!!本当に無念)がどう変わっているか,という対比の途中です.本当は,昨日(土曜日)のうちに全部終わらせてまとめる予定だったのですが,思いのほか時間がかかるので,今後もちょくちょく続けて,しばらく,コレを趣味にします.