2010年1月31日日曜日

引越し

そろそろ,秘密でもなんでもなくなってきた感が強いので,この程度の読者数の blog なら書いても問題ない気がしてきたのでオープンにしてみます(……というか,この日記を読んでいる人の中で,このことを知らない人間がいかほどいるのか疑問ではありますが……).

えーと,今年度をもって札幌を去ります.

真人間に戻って関東で就職するとか,研究室でなにかをやらかした挙げ句クビになったとか,才能がないことを指摘されて業界を去ることにしたとか……,だったら良いんですが,この業界に居座ったまま,単に学校を移ります.

なんで学校を移るのかとか,そういう話は煩雑になりますし,そこまでオープンにするべき話でもないので省きますが,まぁ,そう言うことです.

最近,ここでも,blog でも「忙しい,忙しい」と連呼していたのはそういうわけです.話をはじめて聞いたのが去年の 11 月中旬,本決まりになったのが昨年末で,引越しの具体的な日程が決まったのが今年に入ってから,というハードスケジュールなので,研究予定の詰め込みやら,撤退の準備やら,とてもとても web で遊んでいる時間がなかったのです…….

2010年1月29日金曜日

けいおん!二期

……なんか,4 月スタートらしいですね.

原作が溜まるまで待とうよ…….

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ただ,完全(一部?)オリジナルストーリーに移行するのであれば,DVD 収録の番外編「ライブハウス!」が(本来のコンセプトである,ゆるーくバンドしてる女子高生アニメとして)非常によく出来ていたので,あの路線を期待したいなー.

うぇぶろぐ

http://www.gizmodo.jp/2010/01/ipad_hate.html

こういう新商品発表したて,発売したての時期に出てくる「○個の不満」的な記事って,いつもはヌルーするんだけれど,今回は珍しく僕の不満を完全に代弁してくれてたのでチェック.

……まぁ,僕はあのサイズが大きすぎるとは思わないし,ネットブックのかわりと言う視点で捉えるべきものとは思わないけれど(むしろ「紙のノート」の替わりだよね).

さりんじゃー

サリンジャーが死んだらしい.……というか,まだ生きていたのか,と…….

僕自身は,サリンジャーを特に好きなわけでもなく(作品数が少ないから一応全作読んでることになるけど),なんでこんなにもてはやされるのかわからないし,(あくまでアメリカにおいて)若者言葉で青春小説をはじめて書いた,という歴史的価値以上のものを見いだせない.

でも,まぁ,昔,それこそ中学生か高校生くらいの頃に読んだきり,大して読み返した記憶もないので,成長したいま,これを機に読み返してみたら,なんか新たに思うところもあるのかも知れないから,本棚をひっくり返してみようかなー,と思います.

2010年1月28日木曜日

あいぱっど2

ジョブズの iPad プレゼン動画が Apple のサイトに上がっていたので見てみた.

その映像やら,スペックやらを鑑みるに,とにかくこの商品は「見る」ということに重点をおいているらしい.

確かに,いち iPhone ユーザとして思うのは,マルチタッチが「見る(読む)」という行為に特化した User Interface であるということなので,それに特化した端末が開発されるというのは至極当然の流れではある.

"ラップトップコンピュータのディスプレイでキーボードとマウスを使って論文を読む状況" をあまり好ましいと思わない僕が,iPhone 上では,論文の PDF やら,青空文庫やら,産經新聞やらを(画面や文字の小ささを除いて)ストレスフリーで読めていることからも,この直感的操作法(マルチタッチ)が紙媒体を指で捲るのに準じる操作方法として一定の地位を占めていることを証明していると思う(少なくとも,僕のなかでは完全にそうなっている).

加えて,単純に iPhone や iPod Touch を大きくした,ということが,「入力」機能の強化にもつながっていて,少なくとも,文字を打つ上では,ラップトップコンピュータに準じているといえる.つまりは,紙媒体のノートにもなり得るわけで,そういう意味では前の記事で書いた「フィールドにおけるサブノート(兼論文閲覧ツール)」としての機能も十二分に果たせそうではある.

こういう状況まで整っていながら,心底残念なのは,どうやら OS が iPhone と同様の理由で同時に複数のアプリケーションを起動することができなそうなところ,ということになる…….多少バッテリーの持ちなんかを犠牲にしても,そこだけはなんとかして欲しかったなー.

……でも,欲しいな,これ.

あいぱっど

以前から噂だけが一人歩きしていた Apple のタブレット型端末がとうとう発表されました.

その名は iPad

"iSlate" だとか "iTablet" だとか,色々な名前が囁かれていたものの,至って普通の名前に落ち着いたようですね.

いまのところ日本語で一番詳しそうなニュース→http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100128_345307.html

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機能面で先立って話題にあがっていたもの以外には特筆すべきこともなく(基本的にデカイ iPod Touch or iPhone),思っていたより安いことくらいしか期待を上回った部分はなかった……orz こういうのって,発売前に妄想しているときがいちばん楽しいんだよね.

まぁ,期待ほどではなかったからと言って商品の魅力が薄れるわけでもなんでもなく,普通に携帯端末としてはかなり魅力的.デカくなったメリットは十分に発揮されそうだし.

個人的には,iWork for iPad がどの程度のもので,キーボード未接続時にどの程度使えるのかが気になります(Pages & Keynote 使いなもので……).

(期待値が高かった分)残念ポイントとして下記をあげておく.

OS X ではなく,iPhone OS だった点,Safari で相変わらず Flash 未対応な点,デフォルトではカメラがついていない点,バッテリー 10 時間が結構中途半端な点,約 700 g って結構重くね?っていう点(少なくとも寝転がれたり,座れたりするような落ち着いた環境じゃないと無理だよね)……etc.

iPhone の頑丈さから考えて,こやつも相当丈夫にできていると思うので,フィールドに持ち込むことなんかを考えていたんだけれど(実際に現場まで持ち込むって意味ね.描画アプリを使ったデジタルノート的なものを想定してる),アプリの組み合わせ次第なんだけど,そう言う用途に十分対応してそうなところが高ポイントかなー.

2010年1月26日火曜日

ぎゃくだよ……

今更気付くのも我ながらバカバカしいんだけれど,Saito et al., 1986, Nature. の K/P 境界層準の全有機炭素の安定炭素同位体比の挙動が正へのシフトだった(言い訳させてもらうなら,この図では軸が通常と逆に書かれていたから,てっきり負のシフトだと思っていた).

本来,K/P 境界で炭素同位体比は負にシフトするので,完全に逆に動いていることになる(すなわち,炭素同位体比層序的に,ここは K/P 境界ではないと証明されている).

もちろん,この論文の出版時期には,K/P 境界時の炭素同位体比変動の一般論が確立されていなかったので,この論文に対してどうこうと言える話ではない(……が,2000 年以降にもこの論文に言及している文献がたくさん出ているのに,このことに言及しているものをとんと見たことがないのは疑問).

まぁ,「検討試料数が少ないから」という反論は可能だけれど,それだけじゃきっついよね.

2010年1月23日土曜日

今日覚えた言葉

Arch Tectonics と Darwin Rise.

これは,地球科学のパラダイムシフトになるお!

2010年1月22日金曜日

2010年1月21日木曜日

貴音さん

……のお誕生日です.



……そんなわけで,以前,狸小路でみかけた貴音さんそっくりのジンギスカン屋の看板の写真を再掲.このジンギスカン屋のマーク,フィールド帰りの 274 でトラックについているのも見掛けたんだよなー.

ちょこれーと すぱーくりんぐ

「新しいものに挑戦し続けるのは大事よね」

……確かにチョコレートがスパークリングしているよぅ…….

2010年1月18日月曜日

あとでかく←書いた

http://blog.livedoor.jp/booq/archives/1056612.html

あとでかく,っつーか,まずソースの論文を読みたい.なんか,報道段階で論文の内容が変えられている気がする.

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追記.

元の Daily Mail の記事を発見(http://www.dailymail.co.uk/news/article-1242202/Could-30-years-global-COOLING.html←いつまで読めるか解りません).

この記事から判断すると,ここ 100 年の気候変化から Dacadal scale の未知の周期とそれを生み出す仕組みの仮説を見つけたこと,次(の decades に)に卓越するのが寒冷期であること,が解った,ということらしい.

んでもって,ことの発端は 2008 年に出た論文というので,コレが元ネタらしい.

問題は,なんで,この論文が今更話題に上っているのかと(多分,今年,高緯度地域に寒波が来ているからなんだろうけど……),論文の当事者や周期自体の(いまのところの)見積もり結果から Long scale の温暖化傾向との関連を述べられないのに,さも,それと関係する何かのような書かれ方をしているのか,というのがよくわからない(一応,記事の最後におまけのように Anastasios Tsonis という人の「この周期は 20 世紀,21 世紀の温暖化も解明しうる」的なコメントが引かれているけど,別に著者の一人というわけでもないし,なにを根拠に言っているのかわからない).

まだ,ちゃんと論文読んでなかったり,今回の件の背景(いまさら記事になったきっかけとか)が把握できてなかったりなので,「完新世以降(正確にはここ 100 年で卓越する)の短周期変動のひとつのモデルが提唱されたという意味で非常に面白い研究ですね」としか言いようがありません.

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あと,Daily Mail の記事では著者と無関係に「現行の温暖化が自然変化である,という人もいる」という紹介がされているだけなのに,日本語の記事だとまるで「この仮説によって人為起源の温暖化が覆った(←そんなことは著者すら言ってない)」かのように書かれてるの?

あと,明らかに pause という単語を恣意的に誤訳しているよね…….

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さらに追記.


あと,コメント欄で oanus 兄さんから情報が寄せられたけれど,


……というように他の人も反応していますので,僕の方からはこの追記でこの件から手を引きます.

この blog の記事によると,Daily mail 紙で取り上げられた Mojib Latif 氏自らが記事に対して反論をしているようです.

まぁ,2008 年の論文を読む限り,そもそも長期的な温暖化に関しては言及すらしておらず,また,寒冷期へのシフトの時期も一切言及されていないので,当然の反論だと思います.


更には,「Daily mail 誌にでてくる架空の Latif 氏」を支持しているとされた Tsonis 氏は,反論こそしていないものの,論文で現行の温暖化の議論よりも 21 世紀の温暖化がヒドいであろうという予測を出しているらしいです(未確認).

以前もモデル絡みでは,全球の温暖化に伴って Gulf Stream(メキシコ湾流)が弱体化した際に,一時的に温度勾配が揺らぐことで北アメリカ付近で気温が下がる時期が生じる,という論文の内容を曲解して「温暖化なんてないよ」という論調の記事にしていた例があったけど,今回は,それ以上にヒドい記事ですね…….

……取り敢えず,記事初読時に論文を読んでいない段階で追記してしまった結果, Latif 先生と Tsonis 先生の本来の業績をちょっとだけ誤解してしまっていた点に関して,お詫びを申し上げます.

2010年1月17日日曜日

そーいえば

今日になってようやくテキサスバーガーを食ってきたのだった.

バーベキューソースもさることながら,カリカリベーコンがうまかったです.

ドロッセルお嬢様でございます



がちゃがちゃだけど,かなり出来がいい.

15 年

平成 7 年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から,本日で 15 年になるそうです.

ちょうど,僕が小学校 5 年生のころのことで,関西で起こった地震なのに家(千葉県北西部)が揺れたことや,ニュースが更新されるごとに被害が増えていくという恐ろしい報道などを鮮明に覚えています.

多分,僕くらいの世代(ポスト団塊ジュニアとゆとり世代の間の名前もつけられない世代.最近は,プレッシャー世代とか呼ぶのが流行っているらしい)の人間にとっては,バブル崩壊,オウム事件,酒鬼薔薇事件,いわゆる 14 歳の心の闇などとならんで,少年期〜青年期の暗い記憶の代表として,一生忘れられない傷になっていることと思います.僕は,幸いにして生まれてから東北日本弧にしか住んだことがないけれど,(特に大学入学後の)同世代には,直接,この地震を経験した人も多いです.

そんな地震の記憶と,その後の地震学に関して,木村学先生がこんなエントリを blog に投稿されていたので,紹介します.


地震予知(予測)とか,そう言うものって,社会的な要請が大きい分,オカルティストはもちろんのこと,一般人の口上にもよくのぼる話題ではあるのだけれど,そんなに簡単なものではないのですよ,と.

しかも,それの研究にとって,多分,世界で一番先進的かつ,重要な研究と考えられている「南海トラフ域の掘削計画」はどこかの政党のおかげで予算削減を被っているとか,いないとか…….

SOA

「石川氏逮捕、"中川昭一さんの呪い"との見方が、永田町は主流です」…政治ジャーナリスト


S(そんな)O(オカルト)A(ありえません).

単に悪いことをしたから逮捕されたまでのこと.

僕自身は,十勝民ではないのだけれど,フィールドが十勝/釧路境界の白糠丘陵地域に広がっているので,ここ数年は,年の 1/3 〜 1/4 くらいは向こうに住んでいます.特に去年は夏の衆院選の時期に向こうで生活していたため,無駄に向こうの政治事情に詳しかったりします.

そして,選挙期間,選挙日を向こうで迎えたため,直接中川氏の演説や石川容疑者の演説を聴いたり,「中川昭一氏落選」の号外を持っていたり,札幌でも配られていた「中川氏急死」の号外を持っていたりします(今回も号外が出たらしいけれど,取り逃しました…….これを持っていたら,今回の疑獄のお茶の間的なハイライトになる号外をフルコンプできてたはずなので残念).

ことがここまでに至ると,生前の中川氏が本別駅前でボコボコにヤジを飛ばされながら悲痛な表情で「日本や十勝の農業を守れるのは自分だけだ」と訴えていた姿が思い出されて胸が痛くなりますね.

……さてさて,道東の未来はどうなることやら…….

2010年1月14日木曜日

年度末感

ここのところ修論生や卒論生を夜中までみかけます.

いかにも年度末な風情で,お気楽(でもないかも知れないけど,基本的にはお気楽)な D2 学生であるところの僕なんかは,そんななにかに追いつめられる後輩たちの姿を眺めて楽しんでいるわけですw

自分の頃はどうだったかなー,とか思い返してみても,当時は辛かったんだろうけれど,そんなに苦労(?)をした記憶がありません.

……というか,日々高くなる要求水準に合わせようと努力する課程で,過去の苦労の記憶なんて彼方に吹っ飛んでいってしまってますね…….

まぁ,人生そんなもんですよ.

2010年1月12日火曜日

かったー

購入本 2 冊.

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「フィールドジオロジー 6 構造地質学」 天野一男,狩野謙一

フィールドジオロジーシリーズの第 6 巻.このシリーズは非常にコンパクトにまとまっていて,発売ごとに購入しています.この巻もよくまとまっています.ぶっちゃけ,昔,狩野先生が朝倉から出していた「構造地質学」より,本としては出来がいいかも…….

「世界の化石遺産●化石生態系の進化」 P. A. Selden, J. R. Nudds 著,鎮西清高訳

近年稀に見る良書.

世界の主要地質(化石)スポットのガイドブックなのだけれど,

  1. 地質図,柱状図,岩相写真の三点セットが必ずついていて,地質のバックグラウンドが完璧に近い.
  2. 化石の解説が簡潔で分かりやすい.
  3. タフォノミーなど,従来の本で軽視されていた部分が詳細に解説されている.
  4. 一般的な古生物進化の順を追って説明しており,教科書として非常によく出来ている.
  5. 写真や絵が非常に綺麗.
  6. 各項目ごとに reference が豊富に用意されている.

……と,これだけではないけれど,本当によく出来た本.

同著者が "Fossil Ecosystems of North America: A Guide to the Sites And their Extraordinary Biotas" という本を出しているようだけど amazon で購入しようか悩み中.

ぎにゃー

数ヶ月前まで気前よくただで PDF を配ってた雑誌が,全 PDF を有料化してた……orz

しかも,うちの学校からじゃ落とせないと言う罠(その上,雑誌自体を購読していない……).

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……と思ったら,2004 年からは別口で電子ジャーナルあった.良かった……

2010年1月11日月曜日

購入記録

買ったのは少し前になるけれど記録していなかったので…….

Nirvana "Live at Reading"

カートが車椅子で登場する写真はもの凄く有名で,しかも,商業用に映像,音が録られていることも凄く有名で,内容も良かったことが広く知られていたので,いずれ発売されるだろうとはいわれていたものが,ようやく発売になりました.2004 年の box 発売時に,これは Reading も出るんじゃないか,と囁かれていたけれど,それから 5 年もかかりましたね…….

内容は,前評判通りと言うか(youtube で boot が流されまくっているという噂もある),素晴らしくよく出来たライヴです.カートが薬抜きの入院後で,すごくよく声が出ているし,ギターも絶好調です.あと,デイヴのドラムが凄まじく格好良いです.

あ,あと,なんか CD もついていますが,心底 CD のついている意味が分かりません.

2010年1月2日土曜日

あとでかく

http://milfled.seesaa.net/article/137180888.html

年を越える

喪に服しておりますので,年頭の祝賀を欠いたままこんにちわ.

年が変わろうが,祝日だろうが,関係なく日常は回っていくものです.そんなわけで,いつも通り学校で作業中であります.

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今年は年末から元日に掛けて鍋を育ててずっと食い続ける,という食い正月を試しておりました.紅白開始とともに作りはじめて,隠し芸大会が終わる頃まで細々と.

毎年恒例の正月番組も一通りチェックしましたし,まぁ,お正月らしいお正月でした.