2014年9月9日火曜日

31

かつて,僕がまだ若かった頃,自分は 30 まで生きないと思っていました.その理由は色々あったのだけれども,身体も心も強くなかったし,基本的に,死にたがりで,中二病だったので,30 まで生きるということが,当時信じていた自分の清廉性と感性の死そのものだと思っていたのでした.

実際,30 を越えてみると,確かに,あのとき信じていたもののうちの何かは死んだし,未だに変わらないものもあるわけで(とはいえ,何かを得たとは思えないのも事実),別段,生に執着しているわけではないけれど,何かを失いながら生きていることも悪くないと思うようになりました.

そんなわけで,30 を越えて 1 年.まぁ,何故だか生きています.今年も,小鳥さんと一緒に年を重ねられた幸福に浸りつつ,数日後の某学会発表に頭を悩ませるのでした.