2015年4月11日土曜日

増えているの構図,とか

「最近(近年),⚪︎⚪︎する若者が増えている」系の話題・記事.

基本的にネタ切れのライターの常套手段のようだけれど(類似品として「若者の⚪︎⚪︎離れ」とか,「⚪︎⚪︎性のない最近の若者」とか),当然これらは,個人の自己発信手法の多様化によって現・若者が過去の若者に比べて顕在化しやすいこと(=見かけの多様度が高くなっている),ひとつの情報の拡散速度が著しく高くなっていること,報道を称する媒体の数が増えていることなんかの背景からでる錯覚の産物にすぎない(のは,あえていうまでもなく,本題でもない).

ここで引き合いに出したいのが,我々の業界(趣味)でいうところの「化石記録の不完全性」という例のアレ.ネタ切れライターを研究者,ネタ探しのフェーズを調査・研究,SNS の発展を研究の進展,記事を論文に置き換えてやると面白いアナログ観察ができそうだとか思ったけれど,そんなことはやりません.

似たようなアナログ観察として,昔から,株価の時系列変化と古環境変動指標の曲線(主に炭酸塩殻生物の殻の安定炭素同位体比変動がいい)というのも面白そうと思っているので,株なんてやっていないのに,いまだに株価の推移曲線をニマニマしながら眺めては,著名な炭素同位体比変動にそっくりなラインを保存する遊びをしていたりする.