嫌いとまではいわないけれどちょっと物足りない感がある.Korn に求めるのは,もっとエグい音なので,このアルバムは,僕にとっては,あまりにもゆるゆりすぎる.展開と気持ち悪いテンション音はさすがに Korn だし,そもそも,ジョナサンの気持ち悪いボーカルとフィールディー様の絶妙なリズムがあれば間違いなく Korn そのものなんだけれど,それでもちょっとゆるゆりすぎるかなぁ……という感想.もちろん,曲単位では好きな曲もあったけれど…….
前作が,音を無駄に粗野かつガサツにすれば格好いいと思い込んでるクソ野郎ことロスロビのプロデュースであったわけだけれど,それでもなお,個人的には泥臭さがここ数作の中では際立っていたこともあって好きだった(その前の 2 作の路線にやや食傷気味だったってのもあるけれどw).今作は明らかに,系列としては,"See You on the Other Side" とか "Untitled" の後継にあたるんだろうけれども,この 2 作と比較しても,かなりのゆるゆり度を誇っている.……というか,前の 2 作は実験として悪くなかったと思っているし,ノリ自体は好きなほうなので,今作はバランス感覚を失した感が拭えないかなぁ…….
……というか,単純に色んな人とコラボレーションしすぎた結果,全体が散漫になっただけのような気もする.