2014年3月16日日曜日

青い花

だいぶ前に,完結していたことは知っていたけれど,なんだかんだで(去年〜今年が)忙し過ぎてフォローできていなかった分に追いつきました.

アニメ化が決定した頃に存在を認識して(アニメを見ずに),当時,発行済だった 3 巻までを購入したっきり放置していたのですが(積んでいたわけではなく,単に「この程度か……」と思ってそれきり放置していた←今更後悔している),最終巻まで一気に買い込んで通読しました.当時,アニメをちゃんと見なかった理由は,あんまり覚えていませんが,私が日常的に(顕微鏡を覗いているときの暇つぶしに)アニメを見るようになる前後のことなので,単純に存在をスルーしていただけかと思います.

とにかく素晴らしいのひとことしか出ない作品でした.最後のほうなんて,常に「俺ちゃんはすぐ泣くんだから」状態でした.

あーちゃんマジ天使.

この作品で,唯一,不満な点があるとしたら,あーちゃんがマジ天使過ぎて,男だろうが女だろうが,そもそもあーちゃんに恋をしない人類なんて存在しないんだから,百合とかじゃないよね,とか思ってしまうところくらいです.

純文学の名作を上手く使っているところも好感度高いです.特に,「鹿鳴館」の使い方が神がかっていて,とてもいい(三島は小説はゴミカスのようなつまらないものばっかりだけど,戯曲に関しては天才だよな,と,これを切っ掛けに再読して思ったりなんだり).「第七官界彷徨」も(というか尾崎翠も)久し振りに読みたくなった.

アニメがあんまりうまくいかなかった理由のひとつに,「鹿鳴館」の手前で止まってしまったからというのもあるんじゃないかな,と思います.というか,「鹿鳴館」までは,ほとんど前フリみたいなものな訳で……

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結果,俺の中で志村貴子ブームが再燃して,取り敢えず「放浪息子」を買いはじめている今日この頃.安那ちゃんにキュンキュンして,ささちゃんがまたマジ天使で,頭がかゆくなる日々です.

あ,そういえば,俺,「青い花(元ネタ)」って読んだことないんだよな.いまなら,激甘なドイツのロマン主義文学でもイケちゃう気がするぜ!