2009年7月22日水曜日

残渣の様子

先日から幾度も話題にしている某茂川流布川の K/P 境界の話の続報です.

例のセクションから採集してきたサンプルの処理をしているのだが,その Just Boundary の黒色層の処理済み残渣が見たこともないような物体になりつつある.

これでも,Micropalaeontologist, Biostratigrapher の端くれとして,かれこれ 5 年間も,多くの堆積岩の処理済み残渣を見てきましたが(それこそ Triassic の頁岩,北海道の白亜系の泥岩,テチス海域の石灰泥などなどから第四紀の泥岩まで.数で言ったら 2000〜3000 サンプルくらい?),この感じは他に見たことがないと断言できます.

なんじゃこりゃ??

イメージとしては,もの凄く炭質物の多い泥岩〜粘板岩に近いんだけれど,一切,鉱物片を含んでいない,という感じ(?).そして,確かに論文でも報告されている通り,化石を含んでいる気配もない…….