日本地質学会,日本古生物学会・共編 共立出版
出版が 1976 年ということで,内容的にはもはやゴミ同然なのだが,1975 年の末に開かれたシンポジウムの内容を質疑応答まで含めて記録してあるという歴史的書物.
時期的に地向斜論からプレート論へ学会の主軸が移り行くパラダイムシフトの過渡期であり,古地磁気環境論の走りのようなものが飛び出してきたりと,いろいろ興味深いです.
因みに,執筆者を列挙すると(敬称略,執筆順),高柳洋吉,松本達郎,湊正雄,亀井節夫,石田志朗,相馬寛吉,鈴木敬治,川井直人,鈴木秀夫,大森昌衛.うん,少しでも地質を齧ったことのある人間にはいろいろと感慨深いメンバーです.