結婚に際して,指輪を購入することになったときの会話.
三次元嫁(以下,よ)「結婚指輪は作るから!(宣言)」
俺「ナット?」
よ「……あれは婚約指輪じゃなかったっけ?(年齢の分かる会話)」
俺「じゃあ,どんなのがいいの?メジャーなのはプラチナだけど,金とかで傷や変化を過ごしてきた年月に重ねて楽しむとかいう風潮もあるらしいよ?」
よ「材質は固くて丈夫なものが良い.重いとなお良い」
俺「タングステン?」
よ「そういうことじゃない!」
俺「あ,調べたら,以外とタングステンのアクセサリーあるな.あんまり面白くない」
よ「だから,そういうことじゃない!プラチナとか……」
俺「プラチナとかつまらん……どうせ純粋な白金じゃないし.どうせ白金族ならイリジウムとかー.重いしー」
よ「イリジウムはプラチナ並みに普通じゃない?」
俺「……確かに,所詮,万年筆のペン先だもんな」
よ「だから,そもそも白金でいいじゃん」
俺「日本人らしくニッポニウムことレニウムというのはどう?一応,俺,トンペー卒(ロンダ)だし」
よ「ナニソレ?」
俺「最後から 2 番目に発見された天然由来元素.日本人が見つけてニッポニウムとか名付けたけれど,同定ミスで公認得られなかった元素」
よ「そもそも,そんな金属で指輪作れるの?」
俺「調べたらレニウムの指輪はないっぽい.でも,作りたがっている工房見つけた」
よ「ナニソレ?」
俺「これ.つ http://ameblo.jp/ringology/entry-11059502674.html」
(二人でブログ熟読中)
俺「やばいよ!この人,すべての人体に安全な金属で指輪を作れるとか書いてる!記事熱い!ハフニウム VS タンタルの指輪の材質としての比較記事とかある!」
よ「……これは,確かにすごい……!」
俺「そもそもさ,指輪の普通って何さって話でさー(中略)というわけで,材質そのものに凝るって言うのが我々の取るべき道なんだよ!」
よ「な,なんだってー!?……じゃなくて,相変わらずわけの分からん屁理屈こねやがって…….まぁ,それはそれで面白いけれど」
(以上,途中端折ってるけれど,ほぼ原文まま)
……などという会話を経て,こちらの工房に関して色々調べた結果,二人とも納得の上で(ここ重要),アポを取って直接職人さんに相談させていただきました.
その際,色々な金属で作られた指輪のサンプルを見させて頂いて,タンタルとか(K-Pg 境界的な意味で)イリジウムとかにも惹かれたものの(タンタルは暗色で渋い.イリジウムはぱっと見白金みたいに白くて綺麗),ハフニウムが,輝きすぎず落ち着いた白系の金属色で,とても綺麗だったこともあり,材質はハフニウムに,デザインはシンプルで落ち着いたものにすることを決定しました.丁寧に対応していただいた職人さんの人柄に惹かれたのもこちらの工房に決めた理由のひとつです(材質に関して科学的に深い知識があって,信頼がおけたというのが大きいです).
そんなわけで,職人さんと連絡を取りながら,制作過程の詳細を送っていただいたりしながら,ようやく,完成品を入手することができました.
色合いとしては銀に近い感じで,とても落ち着いた色で大満足です.デザインは,ご覧の通り,メビウスリング(っぽい)造形で,一面を粗い研磨,一面を鏡面仕上げにしてもらっています.
こちらの工房,元々は金属アレルギーの起こりにくい材質を探求しているうちに色々な金属での指輪制作を研究されたということです.工房さんの本質である「金属アレルギーになり辛い指輪」をご希望の方,材質に拘って一風変わった指輪を作りたいという方は,是非,代官山指輪工房さんにお願いしてみてはいかがでしょうか!?【宣伝】