本来,K/P 境界で炭素同位体比は負にシフトするので,完全に逆に動いていることになる(すなわち,炭素同位体比層序的に,ここは K/P 境界ではないと証明されている).
もちろん,この論文の出版時期には,K/P 境界時の炭素同位体比変動の一般論が確立されていなかったので,この論文に対してどうこうと言える話ではない(……が,2000 年以降にもこの論文に言及している文献がたくさん出ているのに,このことに言及しているものをとんと見たことがないのは疑問).
まぁ,「検討試料数が少ないから」という反論は可能だけれど,それだけじゃきっついよね.