「足摺水族館」 panpanya
ちょっと前から書店で見かけるたびに気になっていたけれど,あぶく銭(図書券)が入ったので購入.
たぶん,ガロのころのつげな雰囲気を狙っているんだろうけれど,普通にゆるいギャグ漫画として面白かったので,まぁ,良かったんじゃないかと.
緻密に書き込まれたマニアックな背景にてきとーな筆致の人物という対比云々に関してはノーコメントで(人物画がてきとーに書いているように見えて筆致が安定しているのは良い).背景は,最初期のますむらひろしみたいな雰囲気が出ていて悪くない.
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「ゆるゆり」 13 巻 なもり
一時期,スピンアウトの「大室家」のほうが面白いという逆転現象が(俺の中で)話題になっていたけれど,盛り返してきた感ある.普通に面白かった.
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「きのこ人間の結婚」 村山慶
タイトルと表紙(百合)に魅かれて…….
中身は,設定厨の書いたファンタジー SF という感じで特筆すべき部分が何一つないすっからかんなお話.読中,退屈にはならなかったので,まぁ,設定厨系の作品の中ではマシな方かも.
設定厨でしかない設定作家を設定大好き読者がありがたがる構図は,頼むから滅んでくれ.
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「死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 」 阿部共実
「ちーちゃん」に比べて,「空灰」ノリに近いから,ややギャグが目立つ印象.「ちーちゃん」的なクズ話もあって,「空灰」前期のバランス感覚に近い感じ.ギャグでも佐々木アルティメット 27 さんとか好きだし.佳作.
個人的には,何故か web 公開マンガをまとめた「タダシくん」に収録されていなかった「深い悲しみ」が商業に載ったのが喜ばしい.
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読册メモ再開したけれど,その間に買った漫画の感想は永遠に書かない気がする……