2015年2月11日水曜日

まどマギコンサート(1 日目)感想

「劇場版魔法少女まどかマギカ [前編] 始まりの物語/ [後編] 永遠の物語 オーケストラ・コンサート」

演奏:東京室内管弦楽団(指揮:志村健一)

Special MC:野中藍

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僕自身はこのコンサート自体全く知らなかったのだけれど,職場の上司が行く予定だったものの,日程を動かせない出張と被ってしまったということで,"アニオタ仲間" ということで譲ってもらったので行ってきました.

開演のちょいちょいネタを挟んだアナウンスから野中藍さんが担当されていて,和やかな雰囲気でスタート.

演奏がはじまってすぐの印象は,リズムの取りにくそうな指揮をする人だなー,という感じ.実際,開始数曲はパーカッション隊がやや不安定で聞いていて不安になってきたけれど,弦楽主体の曲になって(たぶん,コンマスさんのリードで)安定してきたので,以降は安心して聞けた.指揮者の方は,曲のテンションに合わせてもたらせたり走らせたりをかなりエモーショナルに表現したいタイプの人らしく(テンポルバート系),ハマると格好いいんだけれど,ちょいちょい狙いを外していた感が…….特に,はじめの方のドラムセットが入る曲では,エレキ楽器隊はノリノリで走るわ,ドラマーさんはカッチリしたエイトビートを叩きながらも指揮者(+弦楽隊)とエレキ隊のタイム感の狭間で不安げだわで,リズムが絞まっていなかったことがちらほら(途中から,ドラマーさんが「自分のリズムを信じる!」という感じで,全体を引っ張っていたので気にならなかったけれど).逆に,ノイジーで不協和音が多いリズムをとるのが大変そうなイヌカレー空間系の曲は,指揮者が安定していてすごく良かった.

その辺の不安も,インタルードの手前くらいで野中藍さんの生セリフ込みの演出になってきたり,オケのテンションも上がってきたりして,なくなってきて,以降はとても楽しめました.

オーケストレーションはハマっていた曲と外していた曲が半々と言ったところ.オケが職人肌でしっかりしていたので,もうちょっとオケ(特に弦楽隊)に頼っても良かったんじゃないかと思ったりした曲や,音量バランスが悪かった曲もあったけれど,ハマっていた曲はひたすら格好よかったので,全体としては良かったんじゃないかと思います.

特に良かった曲は,さやかちゃんのテーマ,さやかちゃん堕ちのテーマ,オクタヴィアちゃんのテーマ,杏子ちゃんへのレクイエムあたりの曲(さやかちゃんまわりばっかw).欲を言えば,インタールードの前後ではなく,この辺をぶっ通しでやって欲しかった(映画の構成上仕方ないんだけれど).あと,どうやってくれるのか期待していたこともあって,イヌカレー系の曲は良かった.一番良かったのは,やっぱり,オクタヴィアちゃんのテーマかな.指揮者の演出がばっちりハマっていた(元々,オケっぽいアレンジの曲だったというのも大きいかもしれない).

全体としては,コンサートというより,ライトワークあり,声優の生セリフありの音楽ショーと言った雰囲気で,そういう方向では楽しめました.もうちょっと音楽よりでも良かったかなと思ったりもしましたが,周囲を見渡したときの年齢層とか,音楽へのリテラシーとか教養とかを考慮したら,まぁ,こんなもんかな,と(周辺の若者,ほとんど寝てたし).

というわけで,今日も「新編」のコンサート行ってきます.

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以下,どーでもいい戯れ言.

会場は札幌市教育文化会館だったので,まぁ,過不足ない音響でしたが,せっかくなら Kitara でやってくれれば良かったのに,という贅沢は言ってはいけない.

合唱隊の人たち,梶浦語を,よく笑わずに歌えるなーと感心.

指揮者の人,まどマギ好きなんだろーなー,けど,そのせいでだいぶ入れ込んで演出外している曲もあったなーw

野中藍さん,杏子ちゃん声,だいぶ忘れてるなー.あと,杏子ちゃんが大人しいときの声って,かなり無理してだしてたんだなー.

やっぱり声優って生でやる文化(卑猥な意味ではない)に馴染んでないんだなー.結構,セリフが奔ってんなーってところが……