このタイトルにピンと来たら僕と同世代か,僕より上の世代です.つまり,おっさん(おばはん)です.
最近,なんとなくサロマ湖周辺の地図を眺めることが多いのですが,そんなときに,ふと,このタイトルの随想というか,論評というか,小学校用語で言うところの「説明文」を唐突に思い出しました.小学校高学年の頃に,そんなタイトルの文章を読んだ記憶と,いわゆる「説明文」なのにロジカルではなくて,たぶんに情緒的な文章だったせいで,非常に難解な(というか,教育的でない)文章だった記憶があります.
いわゆる「情緒」というか,「文学性」を大事にする,小林秀雄のような評論文学すら好んで読んでいた僕が,いまだに「変な文章だったなー」と思い出すくらいの奇妙な小品で,そんなタイトルを思い出してしまったので,少し調べてみました.
その結果,分かったのは,教育出版の小学五年生の国語の教科書に,昭和 49 年度版〜平成 4 年度版まで「説明文」として掲載されたものであること,著者が湊正雄という人であることが発覚しました.
湊正雄.
…….
それが判明した瞬間に,当時からいままで感じていた違和感の正体が分かりました.いまでこそ,例えば,「地層学」の文章のような湊先生特有の,「情緒ある地質」の味が分かる年になりましたが,クリーンなロジックに清廉性を見出していたような純粋で素直だった小学五年生のころの自分には,到底,相容れない「美」であっただろうな,と…….
そんなわけで,色々,調べてみたのですが,どうにも「サロマ湖の変化」の出典がはっきりしません.しかし,湊先生の文章だと分かった今,もう一度読み直してみたくて堪らない現状です.
だれか,ご存知ありませんか?