2013年6月15日土曜日

ないなら作ればいいじゃない

過剰にコンテンツを消費した後にときどき発生する「なにをみてもしっくりこない」感じに名前つけようぜ!

……というわけで,そんな感じになりつつある今日この頃です.過剰にコンテンツを消費していた数ヶ月前からしばらくたって,今年度に入ってからは,新規になにを消化しても「しっくりこない」感じに陥っています.そのせいで,最近は,コンテンツを反芻してばかりです.

「そう,そんなとき,僕には,解決策があったじゃない!」

……と,思いついたのが,つい先日のことです.

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あれは,中学から高校にかけての時期だったと思いますが,当時の僕は,中二病真っ盛りで(いまもだけど),それはもう,読書の虫で活字中毒者でした.その頃(いまもだけど),ひたすらに読んでいたのが純文学でした(中二病だったから).そして,散々読みあさった挙げ句,「しっくりこない」感覚に陥ったときに,ふと,「しっくりくるものがないなら自分で作ればいいじゃない」と思い立ってはじめたのが,創作活動でした(中二病だったから).

そんなふうに,文字を書くことをはじめた結果,今に至る「取り敢えず,文字の羅列を作ることが大好きな自分」が形成されたわけですが,「(物語を)書くぞー」という強い欲求は,なんだかんだで大学時代くらいに徐々に薄れていって,その後は,ブログやらこの日記やらで書き散らす記文や随想で「文字の羅列生成欲」が満足するようになり,最近では,ついったーで文字の羅列にも満たない戯れ言を垂れ流したり,思い出したように日記にレビュウを書いたりするだけで,最早,「文字の羅列欲」がるのかどうかすら怪しくなっていました.なんというか,形を為さないものを放り込める場があると,形を為すまで自分の頭の中で捏ねくり回す習慣すら失われてしまう,ということなのだと思います.いつだったか,それこそ web-log が blog に成り代わった頃に,HTML で web 日記を書いていた人が blog に移行して,「文章」を書かなくなった云々なんて言われ方がされていたものですが,それでもなお,blog という媒体は,それなりの文章にしなければ種を撒けない土壌であったのだと思います.ついったーのような脳直で文字を垂れ流せる「つぶやき」とは違います.そういう場の善し悪しはともかく,確実に「つぶやき」は,(少なくとも僕からは)頭の中で熟すべき種を奪っていったとだと言えます(大喜利的なネタはともかく).

……閑話休題.

で,本題は,そんな僕の誰も望んでいない web 自分史なんかではなく,創作活動についてです(そもそもこんな日記自体,誰も望んでいないという真実には目を伏せて).

「自分好みの百合が得られないなら自分で書けばいいじゃない!」

……というわけで,最近(昨日から),しこしこと久し振りに(多分,5, 6 年振り),小説を書きはじめたりしています(プロットはもうちょっと前から捏ねくっていたけれど).そうはいっても,自分にはほかに書くべきもの(論文とか論文とか論文とか,あと今月末が締め切りの研究計画書とか)があるので,一日に決めた短い時間だけ,創作活動に耽溺しています.

そうやって,久し振りに,物語を紡ぐ,という作業をやり始めると,やはり,楽しいもので,しばらくは,これを趣味に生きて以降かなと思った次第であります.

なお,完成しても自分が楽しむ以外の用途に使う予定のない,自分の自分による自分のための百合なので,悪しからず.