2013年5月12日日曜日

某所から転載(一部改変).というか,クローズドな場に文章を置いといてもしょうがないので

タイトルにある通り,某所からの転載(一部固有名詞等は改変).

クローズドな場にものを書くことは,プライベートな連絡として意味があるものの,ある程度の文章になっているものをそこに置いておいても,あんまり意味がないと思うので,取り敢えず,公開しておくのです.

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中高生の中二病真っ盛りの頃,周囲には確実に「9 時–5 時の仕事なんてしたくない!」と言って憚らないタイプの人がいたけれど,僕自身は割とステロタイプな「平凡な暮らし」のほうが好みで,当時は,大学出て(とはいえ,すでに理系は修士卒が当たり前といわれる時代だったので,修士くらいは出る気でいたと思う),平凡な会社に勤めて,30 歳くらいには結婚して,子供もいるのかもしれない,とか思っていたわけで,30 歳手前まで無職で,アウトローなポストドクターをやっているなんて,思いもしなかったものです.

世の中が便利になって,SNS なんかで,(高校の)同級生の現状とか,そういうものがある程度,把握できるようになり,(誰がどう言っていたかなんて覚えていないのだけれど)多分,「サラリーマンになんてなりたくねー」と謳っていたであろう人も,そうでない人も,みんな社会人として,真っ当に生きているのをみたり,幸せそうな家庭を作っているのをみていたりしていると,不思議な感覚に陥ったりしたこともありました(別に,自分で選んだアウトローで自由な生活に不満があったわけでもないので,嫉妬とかそういう感情とは,また,違った不思議な感覚です).

そんな僕も,30 歳を目前にしたことや,自分の(研究)能力の程度も把握できるようになったことや,日々,抜きつ抜かれつの競争的研究生活に,若干,疲れを覚えてきたことなどがきっかけで,ちょっと,別な生き方をしてみようかな,と思いはじめたのが,2011 年度の半ばくらいでした(この辺のいきさつには,学位取得を取得してしまったこととか,例の地震に巻き込まれたこととか,単に積み重ねた自分の経験を生かす方法を考えはじめたこととか,色々な要素があるので,原因について明確な話はできません).

とはいえ,30 歳手前の博士(理学)持ち,職歴なし(非常勤ポスドク研究員を除く)が就ける職場なんて,そう多くはありません.一般社会よりの技術系職(資源系)などにもトライしようかと思ったのですが,サイエンスにどっぷり浸かりすぎて,中二病を発症している自分にはエコノミックジオロジーの世界に馴染める気がしませんでした.加えて,そういった職は,「金儲け」が仕事なので,研究とは,また違った意味で,超競争社会であるという側面もあり,「競争」に疲れていた僕の目には,さほど魅力的に写ることはありませんでした.

そんなわけで,いくつかの職場にトライしたり,電話をかけたりしていたものの(加えて,お遊びで声優事務所の募集に応募したりしてました),なんともピンとくる職場に巡り会うことが出来ず,真面目に試験に落ちたり,試験の途中で辞退したりをくり返していました(……と言っても,そこまで大真面目でもなかったので,受けたのは数社ですが).

そんなときに,現在の職場を見つけて,少し心を入れ替える気になり,本腰で採用に向けて頑張ることができました(自分の志望通りの条件が揃っているという,いいタイミングかつギリギリで年齢条件をクリアしているという募集だったので,自分でもラッキーだと思っています).

気が付けば,トントン拍子に採用~大学の研究の後始末~来札~と時間が流れて,いまに至るわけです(と気軽に書いているものの,大学の残務処理はエグかったのですが).

これから,自分の生活とか,仕事とか,どうなるのかは全くわかりませんが,取り敢えず,頑張っていこうかと思います.さて,どうなることやら.