2009年8月21日金曜日

死にかける

今日は,昨晩から続いた雨が止まず,朝は宿舎で待機していたが,10 時半を回った頃に小降りになりはじめたので,様子見に出発しました.車で 20 分ほどの,ふもとの町につく頃には,雨は上がっており,晴れ間まで見えてきたので 12 時にフィールド入りしました.

……ところが,流石に丸一日,それなりの雨が降り続いたので,沢の水量が増え,濁り気味で,河床の露頭が見えない状態だったので,本流での調査を諦めて,枝沢の調査にシフト.昨年まで,あんまり露出の良くなかった沢の露出が改善していたので(今年の蝦夷梅雨のせい?),露欠分のフォローのために調査開始.

天候は,午後になると曇りと言うよりは晴れに近い状況だったのと,車からさほど離れていない沢だったこともあり, 4 時半過ぎまで調査することに…….

しかし,ふと気付くと,時計は 5 時を指していて,周囲に濃霧が発生していた(←はじめ,自分の眼鏡が曇っているせいだと思ってて,気付いてなかった.気付いたときには数 m 先までしか見えない状況).

ようやく,焦って,帰途につこうとするが,はじめて入った枝沢+濃霧で先が見えないというダブルパンチでなかなか先に進めない.

それでも,なんとか本流に戻ることができ,ほっとした瞬間,目の前(10 m くらい先)に大きな黒い影が…….














……一瞬,心臓が止まるかと思ったけど,熊ではなく,牡鹿でした.まぁ,牡鹿でも十分危険なんだけれど…….

--

おまけに,足寄の宿に着いたら,宿舎の入り口の鍵が閉まっているという事態に遭遇……orz

当然,宿舎内(と周辺)に人の気配がないので,一瞬,諦めて宿舎の前の駐車場で一夜を明かそうか,とか考えていると,町内放送で,

「○○公園(宿舎のすぐ近く)で,新しいヒグマの糞が見つかりました.夕暮れ〜夜の外出は控えるか,安全を確保した上で行って下さい」

……とか流れはじめた.

流石に,そんな中で車泊する気になれず,職員の人の住んでいる家を探し出して,鍵を開けてもらったのでした…….